HF入門機考

2022年3月


これからHFを始める人、HFで開局したい人には、どんな無線機を薦めたら良いのでしょうか。

ここでは、比較的安価で、あまり古すぎず、外にも持ち出しやすいHF無線機を、いくつかの部門に分けて考察しました。


【注意】


【ポータブル機の部】

かばんに楽々入れられ、最近のモバイルバッテリー(USB PDで、12V or 15V、3A max. を想定)で動作するだろうもの達。

〈現行機〉

機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) 送信時消費電流(A) 発売年 備考
IC-705 HF-430 10 12万円 1.1 0.5 3.0 2020 出力10Wで、見た目にも使いやすいが、やや割高感。
FT-818ND HF-430 6 7万円 0.9 0.45 2.7 2018 出力6Wを、十分と見るか小さいと見るか。IC-705と並べると、とにかく安さが目立つ。

〈中古機〉

機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) 送信時消費電流(A) スプリアス 発売年 備考
IC-703 HF-50 10 3~4万円 2 1.2 3.0 2002 ATU内蔵。値段にもよるがオススメできる一台。ただし、めったに出回らない。
FT-817(ND) HF-430 5 3~5万円 0.9 0.45 2.7 混在 2000(2004) 無印とNDの違いは、付属バッテリーパックのみ。ただし、5万するなら、もう少し頑張って新品の818に手が出る気も。

【コンパクト機の部】

リグとバッテリーで、大きめのリュックサックへなんとか入れられそうなもの達。 (この場合、バッテリーをいかに軽くするか、という問題があります)

〈現行機〉

機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) 発売年 備考
IC-7100 HF-430 100/50/20 11万円 2.8 1.2 2013 本体と操作部が完全分離している。正直、割高な印象。
FT-891 HF-50 100/50/20 7万円 1.9 2.0 2016 上には出れないが、価格がいい具合に抑えられており、買いやすい。

〈中古機〉

機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) スプリアス 発売年 備考
IC-706 HF-144 100/10 3~5万円 2.5 1.9 1995 100W機(無印)は 内部SW で50W化可能。やや旧型。この機種特有のディスプレイ焼け(ビネガーシンドローム)は、比較的容易に修理可能。
IC-706 MK2 HF-144 100/50/20 4~5万円 2.45 2.0 1997 706無印の、144MHz増力版。
IC-706 MK2G HF-430 100/50/20 4~6万円 2.45 2.0 1999 430MHzに出られるようになった。高騰気味。
IC-7000 HF-430 100/50/20 5~8万円 2.3 1.6 混在 2005 706MK2G の正当進化版。まだ新しいのでお高め。
FT-857 HF-430 100/50/20 4~6万円 2.1? 1.0? 混在? 2003 コンパクトなオールモード機。モービル運用を意識していたようだ。弾数も多く、狙い目。
FT-857D HF-430 100/50/20 4~10万円 2.1 1.0 混在? 2004 857にDSPが標準でついた。中古市場では D無しとほぼ同一視されている印象。つい最近まで現行機種だったため、ほぼ新古品状態のものも出ている。何故ラインナップからなくした……。
TS-50 HF 100/25/10 2.5~5万円 2.9 ? 1993 100W機(S)は 内部SW で50W化可能。やや旧型で、HFのみだが、穴場では?

※ 最近、FT-100シリーズが投げ売りされていますが、これは新スプリアス規定で使えなくなった機種です。FT-100で新規開局したり、FT-100を増設することはできません。


【小型固定機の部】

リュックサック等で持ち運ぶには、ちょっと大きい&重いかな?という無線機達。

〈現行機〉

強いて挙げるならIC-7300、FT-991Aが該当します。ただし、入門者が購入する無線機という観点からすると、このクラスの無線機を新品で薦めるのはいささか高価すぎると判断しましたので、ここでは割愛します。

〈中古機〉

機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) スプリアス 発売年 備考
IC-7200 HF-50 100/50/20 4~6万円 5.5 2.0 2007 FMは出れないので注意。
FT-897 HF-430 100/50/20 4~7万円 3.9? 1.0? 混在? 2001 中身はほぼ857と一緒らしい。バッテリーが内蔵できるなど、野外運用を意識していたようだ(そのお蔭で、大きめのリュックサックなら入る、とのこと)。弾数も多く、狙い目。
FT-897D HF-430 100/50/20 4~8万円 3.9 1.0 混在? 2004 897にTCXOが標準装備。中古市場では D無しとほぼ同一視されている印象。なぜラインナップからなくした……。
FT-900 HF 100/10 2~5万円 5.3 ? 1994 ATU内蔵。100W機(無印)は 内部SW で50W化可能。やや旧型。
FT-450 HF-50 100/50/20 4~6万円 4.0 1.5 2007 ATU内蔵。固定機を小さくした感じで、とても使いやすい。
FT-450D HF-50 100/50/20 4~7万円 4.0 1.5 2010 ATU内蔵。450のマイナーアップデート版。固定機を小さくした感じで、とても使いやすい。なぜラインナップからなくした……。

【海外機の部】

免許が通れば。

メーカー名 機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) 備考
ICOM IC-718 HF 100 ? 3.8 1.3 小型固定機。5MHzなし。アイコムが海外で展開する機種で、2000年発売ながら、一応現行機のようだ。日本での入手は困難かも。
Xiegu G90 HF 20 550 USD ~ 1 0.75 ポータブル機。エレクトロデザインが扱っていた形跡がある。保証認定の際は5MHz注意。
Xiegu G1M G-Core 3.5, 7, 14, 21 5 350 USD 0.93 0.5 ポータブル機。5MHzなし。4バンドのみのQRPだが、もし免許が通るなら、価格的にも小ささ的にも、最も手が出やすいのでは。
Xiegu X5105 HF-50 5 700 USD 1.5 0.66 ポータブル機。保証認定の際は5MHz注意。
Elecraft KX2 HF 12 900 USD 0.37 0.135 ポータブル機。国内でも有名。「Ultra Porable」という位置づけ通り、驚愕の省エネ・コンパクトさ。オプションのせいで高くなる印象。マイクはオプションです。
Elecraft KX3 HF-50 10 1200 USD 0.51 0.150 ポータブル機?国内でも有名。KX2の兄貴分で、「Expandable System」という位置づけ。キット販売なので、組み立て料別途50USD。マイクはオプションです。
MFJ MFJ-90## single 5 300 USD ? 0.05 コンパクト機? CWのみ。40-15m バンドの中から、バンドを一つ選ぶ。
MFJ MFJ-94## single 5 400 USD ? 0.10 コンパクト機? SSBのみ。CWオプションあり(MFJ-415B/416, 90USD/80USD)。75-2m バンドの中から、バンドを一つ選ぶ。

【キットの部】

ハンダゴテを握る元気と、免許を通す胆力があれば。

メーカー名 機種名 周波数 出力(W) 参考価格 重量(kg) 受信時消費電流(A) 備考
MFJ MFJ-9320/40 14 / 7 2 150 USD ? 0.36 CWのみ。 80, 30, 17, 15 もある(あった?)らしい。 組み立て済みは +50USD。
QRP Lab QCX+ single 5 55 USD ? ? CWのみ。80, 60, 40, 30, 20, 17m。アルミケース(25USD)をつけるのがオススメ。組み立て済みは +45USD。QCX mini との違いは謎。
QRP Lab QCXmini single 5 55 USD 0.202 ? CWのみ。80, 60, 40, 30, 20, 17m。アルミケース 20USD。組み立て済みは +45USD。QCX+ との違いは謎。
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